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常民大学とは

七十年代からの柳田国男研究の先頭を歩んでいた 故後藤総一郎先生が、自分の生まれ故郷の長野県南信濃村(現飯田市)「遠山」で創った「遠山常民大学」を皮切りに、地域で柳田国男を学び、自己認識を深め、自らの生き方と地域の変革を目的としたグループ。

後藤先生亡きあとも、その遺志を継いで、地域での学習を継続し、個人参加の枠を広げて活動している。

以下は、『常民大学紀要10 常民大学の原点と未来』(発行所 岩田書院 2010.10刊)に掲載した「合同研究会のあゆみ」(小田作成)。

2011年2月現在、グループとして定期的に活動している「常民大学」

・立川柳田国男を読む会

・鎌倉柳田学舎

・遠州常民文化談話会

・飯田柳田国男研究会

不定期だが、事務局が機能している「常民大学」

・於波良岐常民学舎

・遠山常民大学

常民大学合同研究会のあゆみ(関連図書 資料集含)

年月日 開催地 研究主題 記念講演 研究発表 他
1 1983 . 8.6 ~7 遠山

南信濃村老人福祉  センター

学びの現在 (いま)を考え     る

後藤 総一郎

・基調報告

北田耕也

・大人の学び

ーその理念ー

庄司和晃

・子どもの学び

ーその歴史と現在ー

研究経過報告 六常民大学より

特別発表

鈴木政子

・ひとつの自分史

ー『あの日夕焼け』ー

討論

「生活者の学びの今日と明日」

『遠山常民大学の五年』(1983.8、遠山常民大学編)

『生活者の学びー六常民大学合同研究会記録ー』(後藤総一郎編、1984.1.25、伝統と現代社刊)

2 1984

8.4~5

茅ヶ崎

湘南

ユースホステル

地域をひらく生活者の学び

後藤 総一郎

・基調報告

野山春彦

・生活・学問・地域

研究経過報告 六常民大学より

研究報告

寺田一雄

・生活者の学びの第一歩

大庭祐輔

・民俗の絵画を求めて

鈴木敏治

・地域をひらく社会教育

3 1985

8.17~

18

飯田

飯田高原

ロッジヘルス センター

柳田国男研究

と生活者

後藤 総一郎

・柳田国男     と私

村沢武夫

・柳田国男と飯田

向山雅重

・民俗研究80年

もろさわようこ

・歴史をひらく    はじめの家の理念

研究経過報告 八常民大学より

研究報告

永池健二

・柳田民俗学の方法論の形成

柘植信行

・柳田国男と戦争

杉本 仁

・柳田国男の社会科教育

☆今田人形、柳田家史跡探訪

4 1986

8.2~

3

富士見

びん沼荘

生活者の学び

ーその個と    共同ー

後藤 総一郎

・生活者の    学び

研究経過報告 八常民大学より

特別報告

西山正子

・生活と政治

ーかけだし議員奮戦記ー

研究発表

ふじみ柳田を学ぶ会

・わが町の自己認識ー富士見市    の形成と変貌ー        映像による団地生活史

富士見市の形成 他

分科会と意見交流会

講師 北田耕也

小川 剛

☆ふじみ太鼓

5 1987

8.1~

2

磐田

市福祉センター

学びの持続と

学びからの     飛翔

後藤 総一郎

・基調報告

石川純一郎

・天竜水系の       フォークロア

シンポジウム

「天竜水系の世界観」

講師  武井 正弘

研究経過報告 七常民大学より  特別報告

小田富英

・柳田研究15年と私

北沢広富

・遠山常民大学10年と明日

研究発表

塩沢一郎

・早太郎伝説

野牧 治

・遠山氏研究と霜月祭

大庭祐輔

・竜蛇信仰の風土

☆一の谷中世墳墓群見学

6 1988

9.10~

11

鎌倉

若宮荘

八幡信仰と

日本人

後藤 総一郎

・八幡信仰

と天皇信仰

玉林 美男

・中世都市鎌倉像

大三輪 龍彦

・鶴岡八幡宮の歴史

武井 正弘

・八幡信仰と芸能

多田 克彦

・遠野の学びー10年の展望

研究発表

遠藤 文三

・鎌倉の仏像

7 1989

8.5~

6

遠野

水光園

『遠野物語』

の世界

後藤 総一郎

・『遠野物語』 80年の    照射

谷川  雁

・柳田国男と宮沢賢治

研究発表

永池 健二

・『遠野物語』の説話世界

荻野  馨

・伝承としての『遠野物語』

亀井 瑞世

・私と「昔話」

☆鈴木 サツ

・遠野の昔話

8 1990

9.8~

9

邑楽

長柄公民館

柳田国男に    学ぶ

ーその成果

と展望ー

後藤 総一郎

・ジュネーブ   時代の   柳田国男

吉本 隆明

・柳田国男と       田山花袋

ー自然主義文学     の位相ー

研究分科会

Ⅰ 柳田国男に学ぶ

ー歩みと展望ー

司会 曽原糸子        石山、大石(伝)、中、前澤

Ⅱ 共同学習の運営

司会 高橋 寛治

中山、斎藤(俊)、前原

全体会 司会 似内 邦雄

☆田中正造の足跡見学

解説  布川 了

9 1991

9.7~

8

遠山

南信濃村老人福祉センター

霜月祭の世界

後藤 総一郎

・遠山の霜 月祭の世界

星野 紘

・霜月祭における「ふ  みならし」

渡辺 伸夫

・霜月祭における「立  願」

武井 正弘

・遠山の霜月祭の神  事と舞

研究報告

杉野 正秀

・遠山の霜月祭研究史

桜井 弘人

・遠山の霜月祭の面

シンポジウム

「遠山の霜月祭」

☆遠山の霜月神楽

『地域を拓く学び 飯田歴史大学の歩み』(1992.1.18、飯田歴史大学刊)
10 1992

9.19~

20

飯田

市立美術博物館

21世紀と    柳田国男

後藤 総一郎

・基調報告

赤坂 憲雄

・可能性としての      柳田国男

研究発表

小田 富英

・教育に活かす柳田国男

似内 邦雄

・柳田国男と遠野のまちづくり

高橋 寛治

・まちづくり学への試論

会員討論

曽原 糸子、石原 照盛

中山 正典

☆柳田ゆかり散歩

『伊那民俗ブックス 遠山の霜月祭考』(1993、南信州新聞社刊)

『後藤総一郎 講義集』(1992.9.18、於波良岐常民学舎刊)                 『口語訳 遠野物語』(後藤総一郎監修、1992.7.1、河出書房新社)

11 1993

9.18~

19

飯田

市立

美術博物館

大平宿

21世紀と    柳田国男

後藤 総一郎

・ハレと     日本人

波平 恵美子

・ケガレと力

研究報告

中山 正典

・子安信仰と心情の世界

塩澤 一郎

・風の神のフォークロア

宮坂 昌利

・東筑摩郡における           柳田国男の足跡

曽原 糸子

・柳田国男の女性観

『柳田国男を読む 日本人の心を知る』(1994.3、アテネ書房刊)
12 1994

9.24~

25

東京

日本 青年館

柳田学の    可能性

後藤 総一郎

・柳田学の

可能性

柳田 為正

冨美子

川田 稔

・柳田国男と        日本の将来

特別報告

掛谷 曻治

・柳田国男と

日本青年館

研究報告

川島 健二

・柳田国男論の視座

前沢 奈緒子

・『毎日の言葉』

松村 慶子

・『木綿以前の事』

船山 修

・『家閑談』

山口 茂記

・『豆の葉と太陽』

高柳 俊郎

・『遠野物語』

名倉 慎一郎

・『北小浦民俗誌』

永池 健二

・旅のフォークロア

ー草の庵考ー

☆成城大学 柳田文庫見学

13 1995

9.9~

10

立川

中央 公民館

戦後五十年を

問う

後藤 総一郎

・戦後五十年

ー解放と解  体と再生

鶴見 俊輔

・講義の転倒

特別講演

宮崎 章

・父と砂川闘争と

わたし

検証報告

吉村 章司

・子育ての民俗と近代

佐藤 誠輔

・戦後教育の光と影

荒井 明

・家の民俗と変容

桧山 泰子

・開かれた女性史

ーその理想と現実

桑田 純子

・高齢者福祉の実態と課題

樋口 貫一

・農の戦後史

高橋 寛治

・地域の時代に生きる「まち         づくり」の理念

☆記録映画

「流血の記録 砂川」

14

1996

9.28~

29

十日町

商工会議所

着物のフォークロア

その歴史と

未来

後藤 総一郎

・柳田国男の

着物観

本田十日町     市長

中島 和子

・着物の潤い

ー育て、紡ぎ、    織り、そして着る

研究報告

滝沢 栄輔

・十日町の着物の歴史

関口 耕二

・現代の着物

越村 健市

・着物、自然と人間の共生

シンポジウム

中島和子、北村富巳子、滝沢、関

口、越村

☆桐屋、市博物館

第14回記録 『着物のフォークロア』(1997.9、妻有学舎刊)
15 1997

9.13~

14

東京

明治  大学

大学院

生活者と

学問

後藤 総一郎

・常民大学

25年の史譜

戸沢充則学長

北田 耕也

・野の学びの25年

基調報告

小田 富英

・柳田国男研究25年と私

高橋 寛治

・常民大学の可能性と柳田学

研究報告

針間道夫、熊切正次、曽原糸子

小井口有、斎藤孝夫、山口茂記

関口耕二、米田裕正、高橋美子

対談 後藤VS北田       ☆明治大学博物館見学

『からっ風の中のヒューマニズム』(1997.2.22、於波良岐常民学舎刊)

『注釈 遠野物語』(1997.8、後藤総一郎監修、遠野常民大学編著、筑摩書房刊)

『報道の記録 常民大学の学問と思想・第三部』(1997.9、常民大学合同研究会)

『常民大学の学問と思想 柳田学と生活者の学問・25年の史譜』(同上)

16

1999

9.25~

26

鎌倉

花月園

柳田学前史

後藤 総一郎

・柳田学前  史の意味

磯沼 重治

・菅江真澄の      民俗学史的意義

研究発表

中山 正典

・山中共古の人と学問

荻野  馨

・伊能嘉矩の人と学問

飯澤 文夫

・「内閣文庫」の世界

宮坂 昌利

・東筑における氏神調査

松尾 達彦

・柳田国男の八幡信仰観

高橋 美子

・水神信仰の世界観とその系譜

高橋 昭男

・柳田国男の風景観

『注釈 山中共古見付次第/共古日録抄』(2000.1、パピルス刊)               第16回記録 『常民大学紀要1 柳田学前史』(2000.11.18、岩田書院刊)
17

2000

11.18~

19

東京

明治大

柳田国男の

アジア認識

後藤 総一郎

・柳田国男 の「植民地 論」の誤謬 を質す

藤井 隆至

・柳田国男のアジア意識

特別報告

邱 淑珍

・柳田国男と台湾民俗学

研究発表

及川 和久

・柳田国男と日韓併合

久保田 宏

・古層の神『守公神』考

前澤 奈緒子

・生と死の儀礼

ー天龍村の民俗調査からー

吉村 章司

・『秋風帖』への意識

桑田 純代

・柳田国男とイプセン

村松 玄太

・柳田国男の地方観

『柳田学の地平線ー信州伊那谷と常民大学』後藤総一郎著(2000.3、信濃毎日新聞社)      第17回記録 『常民大学紀要2 柳田国男のアジア認識』(2001.9.23、岩田書院刊)
18 2001 9.23~

24

浜松

商工会議所会

柳田国男と現代

後藤 総一郎

・柳田国男

と現代

研究発表

山口 茂記

・武蔵野と現代

松尾 達彦

・「常民」語の軌跡

大坪 厚雄

・柳田国男の固有信仰観

稲葉 泰子

・粉食の文化史考

松村 慶子

・「賽銭」の沿革史

名倉 慎一郎

・石神考

第18回記録 『常民大学紀要3 柳田国男と現代』(2002.9.14、岩田書院刊)
19 2002

9.14~

15

立川

クレストホテル

古層における日韓文化史交流

後藤 総一郎

・韓国文化

受容史

上田 正昭

・王権と神話

ー日韓文化の

異相をめぐって

研究発表

高柳 俊郎

・瓢箪のフォークロア

小田 富英

・柳田国男の教育観

曽原 糸子

・柳田国男の女性観

古田島 慎市

・私の稲ー柳田国男の          『海上の道』からー

原  幸夫

・風景と医療

中山 正典

・風のフォークロア         横川 玲子

・武蔵野の富士信仰

小倉 康栄

・地域社会と民俗

2003年1月12日 後藤総一郎先生ご逝去

第19回記録 『常民大学紀要4 柳田学の地平』(2003.11.1、岩田書院刊)

20

2003

11.1~

3

常民大学30周年記念研究大会

飯田

市立美術博物館

後藤民俗思想史の内部確認と対外的発信

高橋 寛治

・基調提案

戸沢 充則

・民間学の思想

野本 寛一

・常民大学運動と       民俗学

永池 健二

・野の学の里程       ー後藤総一郎の柳田国男研究を           めぐってー

村松 玄太

・柳田学以前の後藤先生

研究発表

桜井 弘人

・霜月祭の思想

ー冬至祭に寄せる常民の祈願

江口 章子

・民間薬の免疫学的考察

杉本  仁

・選挙の民俗誌

報告

高柳俊郎、中村健一、松尾達彦

シンポジウム「後藤学の志を継ぐもの」

名倉 慎一郎、似内邦雄

稲葉 泰子、米田裕正

石原 照盛、松尾達彦

記念大会を終えて

小田 富英

・後藤民俗思想史の挑戦

ーそれぞれの後藤論構築への

序章

『伊那民俗研究 特別号 追悼 後藤総一郎先生』(2003.6、柳田国男記念伊那民俗研究所刊)

『常民大学の史譜 30年の歩み』(2003.11.1、合同研究会編)

『常民史学への視座ー後藤総一郎 人と思想ー』(2004.1.12、後藤総一郎先生追悼集刊行会) 第20回記録 『常民大学5 柳田学から常民の学へ』(2005.8、岩田書院刊)

21 2005

1.22~

23

鎌倉

ウェルハートピア鎌倉

後藤民俗思想史の継承と新たな展開

高橋 寛治

・基調提案

☆後藤総一郎先生墓参

鎌倉浄妙寺

長沼 石根

・ジャーナリストの目に   映った後藤総一郎

研究報告

飯澤 文夫

・明治大学の開放

ー継承と発展ー

千葉 博(高柳俊郎)

・遠野郷の神楽小考

池谷 匠

・柳田国男と鳥居龍蔵    ー郷土武蔵野に向けた二つの視線ー

木庭 久慶

・風景原論ー鉱山(ヤマ)の記憶

後藤総一郎先生を語る

松上 清志、石原 照盛

宇都宮正人、名倉慎一郎

合同研究会を終えて

小田 富英

・後藤民俗思想史の挑戦(続)

ーそれぞれの後藤論の果実としてー

『後藤総一郎先生生活誌』(2005.1.22、鎌倉柳田学舎刊)

第21回記録  『常民大学紀要6 後藤民俗思想史の継承と新たな展開』(2006.1、岩田書院発行)

22 2006

1.28~

29

邑楽

館林赤羽公民館

後藤民俗思想史の継承と新たな展開

高橋 寛治

・基調報告

布川  了

・後藤民俗思想史と  田中正造の天皇制

松井 苗子

・後藤総一郎先生を        語る

研究報告

吉村 章司

・「秋風帖」より           「還らざりし人」

小田 富英

・柳田国男の抒情詩     ー無題の歌から近代詩への架け橋ー

白井 京子

・鎌倉の市民運動から

後藤総一郎先生を語る

中野正人、似内邦雄、檜山泰子

中山和茂

合同研究会を終えて

川島 健二

☆田山花袋記念館見学

第22回記録『常民大学紀要7 後藤民俗思想史の継承と新たな展開 続』(2007.1、岩田書院発行)
23

2007

2.3~

4

遠野

あえりあ遠野

後藤民俗思想史の継承と新たな展開

高橋 寛治

・基調報告

本田遠野市長

石井 正己

・後藤総一郎先生の      可能性

ー「柳田国男と現代」

の問いかけー

研究発表

山口 茂記

・後藤先生との対話        『柳田学の地平線』を読む

久保田 宏

・時代に相渉る志

ー後藤民俗思想史継承のため

の備忘録ー

後藤総一郎先生を語る

小井口 有

・後藤総一郎先生と遠野を語る

小田 富英

・地域間交流の課題と展開

ー後藤民俗思想史と柳田国男

の「疎開読本」に学ぶー

合同研究会を終えて

高橋 寛治

☆「遠野物語ファンタジー」鑑賞

第23回記録 『常民大学紀要8 後藤民俗思想史の継承と新たな展開 続々』(2008.10、                                         岩田書院発行) 『野の学びの史譜ー後藤総一郎語録』(2008.10、梟社刊)
24

2008

10.25~

26

磐田

静岡産業大学

天竜川流域の暮らしと文化

名倉 慎一郎

・天竜川  からの発信

鈴木磐田市長後藤 三枝子

パネルディスカッション

特別パネラー

野本 寛一

パネラー

伊藤久仁俊、鈴木直之

今村純子、寺田一雄

針間道夫

研究報告

・川と生活

ー後藤総一郎と地域研究の展開ー

大石 龍、小田富英、松上清志

松尾龍彦、川島健二、菊池 健

米田裕正

☆磐田・見付見学会

第24回記録 『常民大学紀要9 後藤総一郎と地域文化』(2009.10 岩田書院発行)
25

今回

2009

10.17~

18

飯田

遠山

常民大学の

原点と未来

高橋 寛治

・基調提起

牧野飯田市長

深尾善一朗

野本 寛一

・遠山谷から       日本をみる

ー民俗の学びを       緒にしてー

増田 正昭

・常民大学の現代的

意義

ー取材体験を通して

研究発表

針間 道夫

・遠山谷に生きる

北原 いずみ

・遠山谷の小正月行事

桜井 弘人

・霜月祭にみる信仰の変化

各常民大学報告

小田 富英

・合同研究会25年のまとめ

第25回記録 『常民大学紀要10 常民大学の原点と未来』(2010.10 岩田書院発行)

(なお、この小年表は、第25回常民大学合同研究会に併せて開かれた

柳田国男館での小企画展「後藤総一郎と常民大学」で配布するパンフレット

として小田が作成した。その小冊子の表紙と前書きは以下の通り)

第25回 常民大学合同研究会 関連行事

小企画展

後藤総一郎 と 常民大学

期間   2009年10月15日(木)~11月15日(日)土・日曜日 開館   (但し、休館日の月曜日以外の平日は事前申し込みにて)

会場    柳田国男館(飯田市美術博物館内)

主催    柳田国男記念伊那民俗学研究所


は じ め に

2003年1月12日、常民大学主宰講師、後藤総一郎先生がお亡くなりに

なって、早くも七年の月日が過ぎようとしております。

後藤先生は、1960年代後半からの柳田国男ブームの火付け役であり、「

経世済民の学」とも言われた柳田国男の思想と学問を真っ正面に受け止め、閉

塞した社会と学問の状況を信念をもって切り開いてきた数少ない政治思想史の

実学者でした。

東京、高田馬場のマンションの小さな一室ではじまった、民間の学び舎「寺

小屋外語教室」の一講座「柳田国男をめぐって」(柳田国男研究会の前身)の

講師となったのが、1972年6月、後藤先生39歳の時のことでした。

お亡くなりになった2003年という年は、柳田研究会が始まって30年、

生まれ故郷の遠山で産声をあげた常民大学ができて25年、そして各地に育っ

た常民大学の「生活者の学」の交流会、合同研究会をはじめて20回記念を迎

えるまさに画期的な年だったのです。

折しも、立川で開かれた第19回常民大学合同研究会の懇親会での挨拶のな

かで、ご自分の身体のなかに「悪性のリンパ腫」が棲みついていること、会が

終わったら治療に専念するため入院すること、しかし、ガンとの戦いを乗り越

え、来年の記念大会ではみなさんと共に盛大にお祝いをしたいと淡々と、時に

は冗談を交えてお話になりました。その記念の大会は、主のいない寂しい会で

はありましたが、ここ飯田の地で充実の三日間を共有して終えることができま

した。

それから6年、各地の常民大学は、それぞれ課題や問題を抱えながらも、後

藤先生の教えや言葉を胸に着実に歩みを進めてきました。そのなかで、飯田か

ら始まって、鎌倉、邑楽、遠野、磐田と合同研究会を開き続け、なおかつ、そ

の記録集も発刊し続けることができたのは、会員ひとりひとりの自覚的な生き

方の「果実」であったと自負しています。

今回は、その常民大学合同研究会の25回目となる、まさに節目の会であり、

会場も、後藤先生の生まれ故郷である第一回目の開催地、遠山に戻っ

て実施することができました。

後藤先生が亡くなられてから、私たちが、以前よりも増して意識してきたこ

とは、「後藤民俗思想史の継承と新たな展開」ということでした。それは、言

葉を換えると後藤先生が創って発展させてきた常民大学の思想と実践を、きち

っと位置づけ、未来へ引き継いでいこうということになります。その意味をこ

めて、今回の合同研究会のテーマを、「常民大学の原点と未来」としたのです。

小企画展「後藤総一郎と常民大学」は、この第25回常民大学合同研究会に

併せて公開展示するものです。この機会に、ぜひひとりでも多くの方に、後藤

先生の業績と、現在も活動を続ける常民大学へのご理解を賜り、ご助言や励ま

しの声をお寄せいただけますれば、幸甚に存じます。

最後になりましたが、柳田国男館での小企画展「後藤総一郎と常民大学」開

催にあたって、飯田市ならびに教育委員会、美術博物館の皆さまにご高配いた

だきましたこと感謝申し上げます。

2009年10月15日

柳田国男記念伊那民俗学研究所

常民大学合同研究会代表者会議

第25回 常民大学合同研究会 関連行事

小企画展

後藤総一郎と常民大学   配布資料

発行日  2009年10月15日

発行   常民大学合同研究会代表者会議

(作成 小田 富英)

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